むちうちの症状について
むち打ちとは正式には「頚椎捻挫」と呼ばれ、車の追突事故などの強い衝撃により頭が前後・左右に揺さぶられることで筋肉・靭帯・神経を傷つけ首・背中・腰に痛みや頭痛、めまいなどの不調が出るものです。
事故に遭った直後は不安、危機感などで心身ともに緊張状態になり交感神経が活発に働き、アドレナリンなどの神経の伝達物質が過剰に分泌されることにより体の痛みを感じにくくさせることもあります。
身体がやっと一息つけるころになってから徐々に痛みを感じるようになってきます。
そのような時は、すぐに医療機関に行きましょう。
交通事故に遭ってから時間が経ちすぎると交通事故との因果関係が認められず自賠責保険が使えなくなります。

交通事故によるむち打ち症状
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首、肩の張り感
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首、背中、腰の痛み
- 肩が上がらない、膝が曲がらない
- 手、足のしびれ
- 頭痛、めまい
- 目のかすみ・眼精疲労
- 疲労感・倦怠感
- 耳鳴り、吐き気
- シートベルトによる胸部打撲・鎖骨・脇痛
特に多くみられるのが、首、背中、腰の痛み、手足のしびれ、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気(嘔吐)の症状です。 数時間から数日など、遅れて出てくることも多くありますが、きちんとむち打ち治療を行えば8割以上の方は3~5か月以内に良くなっていくことがほとんどです。一般的にはレントゲンの撮影を行いますが、異常が見つからないことがほとんどです。
しかし、首から背骨に沿って重要な脊髄神経などを損傷してしまった場合は、首、腰などの痛みだけではなく、頭痛、めまい、手足の痺れなどの身体の不調が数カ月、数年と悩まされる方もいます。
事故に遭い1ヵ月が経過しても頭痛めまいなどの不調が残る場合は精密検査を検討してもよいでしょう。
むちうちになった時の対処方法
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車の運転や運動を控え安静にする
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お酒を控える
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頸椎カラー、腰椎コルセットを使用して固定する
- シップを貼る(冷シップなど)
- 頚を圧迫しないよう低めの枕を使う
- 痛みが強い場合は温めたり、熱いお風呂に入らずに、シャワー程度で済ませる
- 強い痛み・熱感がある場合は氷のうなどで10分程度冷やす。
頸椎カラー・コルセットなどの固定具は痛みが治まってきたら徐々に外すようにします。
また、1ヵ月以上経過後、痛みが治まってきたら、お風呂で体を温め無理のない範囲でストレッチなどをして血流を良くすることで回復を早めることができます。